ヒロセ電子設計事務所   Hirose Electronic Design Office.  

  

RISC-V 対応 CAFNOS 
マイクロセミ製FPGAに搭載されたRISC-Vのソフトコアにて動作する、I-TRON仕様リアルタイムOS:CAFNOSの組み込みが完了しました。
RISC-Vのコアは実数演算(単精度浮動小数点)を搭載したコアを採用。
高速な単精度実数演算が可能なプログラム実行環境(組込ソフトウエア実行環境)をローエンド型FPGAにて提供することができます。

RISC-Vコアは、省電力機器への搭載を考慮し、80MHzのクロックで動作、整数演算処理性能では、SH2Aでの160MHz相当、実数演算でSH2Aに比べ十数倍の演算性能を実現しました。

RISC-Vコア
画像 RISC-V(リスク-ファイブ)は近年急速に注目を浴びている命令セットアーキテクチャ(Instruction Set Architecture: ISA)であり、その魅力は誰でも無料で使用できるオープンソースのISAであることです。
ロイヤリティ、ライセンスがフリーであり、いかなる用途にも自由に利用でき、RISC-Vチップおよびソフトウェアの設計・製造・販売は全ての人に許可されています。
尚、現時点では、マイクロセミ製のFPGAにて実現していますが、インテル製、ザイリンクス製のFPGAにも搭載することが可能です。

CAFNOS 搭載環境
現時点対応FPGAデバイス IGLOO2 FPGA
組込機器 向け
動作クロック 80MHz
コアレベル RV32I(32bitアドレッシング)
実数演算器 単精度浮動小数点(32ビット)
*OSによるマルチタスクでの演算処理を実現。
開発環境 Eclipse(開発統合環境)
コンパイラ RISC-V GCC/Newlib (riscv64-unknown-elf-gcc)